ひいいの麻雀研究  ひいいの麻雀研究

 1−10ー2 ローカル役(役満)
1飜役    6飜役
2飜役    飜数不明役
3飜役    役満
4飜役    ダブル役満
        ローカル役一覧に戻る、1−10ローカル役
        ローカル役ではなく、一般的な役は、1−02麻雀の役
        ルール(ローカルルールを含む)は、1−04ルール
    役満
  • ダブリー海底自摸 (=石の上にも三年)(=頑固一徹)(=待兼山) <門前>
     ダブル立直+海底摸月+門前自摸和で四飜(満貫以上確定)であるが、最初に聴牌して最後まで和がれなかったという忍耐に敬意を表した役満。ダブル立直+河底撈魚でも認めるルールもある。
     大阪大学に古くから伝わり、大阪大学の所在地である山の名前に因んで待兼山とも言う。
  • オープン立直栄和 <門前>
     オープン立直をかけた人がロンであがった場合、役満となる。ただし、オープン立直をかける前に立直をかけていた人は除外される。
  • 頭槓和[とうかんほう] <門前>
     親が配牌で暗槓してその嶺上牌で和がると頭槓和となり役満。天和にならなかった人の救済役。採用してないところでは「嶺上開花+門前自摸」のみである。
  • 連槓開花[れんかんかいほう] <門前>
     親が配牌で暗槓してその嶺上牌でさらに暗槓をして和がると連槓開花となり役満。
  • 人和[れんほう] <門前>
     配牌で聴牌していて、他家の純粋な第一捨て牌で和がると役満になる。ただし地和と同様に途中に副露があると成立しない。自分の自摸の前でなければ人和にならない場合と、自分の自摸の後でも他家の第一捨て牌なら人和になる場合とがある。さらに親の最初の捨て牌でなければ認めないルールも存在する。この時、親が第一捨て牌を捨てる前に暗槓したら成立しない。ちなみに親は配牌をとる時点で第一自摸を済ますが、この自摸った牌でなければならないなど様々なルールがある。
     親には天和しか認められず人和はないという場合と、親でも子の第一打牌で和了すれば人和とする場合がある。
     一般に、天和と地和は役満として認められているが、人和は役満と認められていないケースは多い。人和を倍満や満貫とする場合もある。
  • 八連荘[ぱーれんちゃん]
     親が純粋に8回連続して和がり続けると、8回めの和了には役満がつく。場棒が8本積まれているかどうかではなく、上家からの流れN本場は親の連荘に数えないし、流局があれば連荘は途切れると見なす。
     8回目の和がりに役がなくてもよい場合と八連荘抜きで単独で何らかの役がないとダメだとする場合がある。途中、子のチョンボがあった場合、その連荘を回数に入れる場合と入れない場合がある。8回め以降、9回目も10回目も役満とする場合と、さらに8連荘して16連荘や24連荘(8の倍数)になってまた役満とする場合とがある。
  • 四華開嶺[すうかかいりん] (=四天花[すうてんほう])(=四花和[すうほうほう])
     花牌4枚使い(春夏秋冬または梅蘭菊竹)で、花牌4枚をすべて抜く。
  • 七搶一
     花牌8枚使い(春夏秋冬・梅蘭菊竹)で、花牌を7枚抜き、残りの1枚を他家が抜いた時にこの役となる。花牌8枚がすべて見えた時点で役満成立とする場合もあれば、和了した時点で役満成立とする場合もある。また、七搶一を妨害するために花牌を抜かない他家がいた場合、チョンボとするルールがある。
  • 八仙過海
     花牌8枚使い(春夏秋冬・梅蘭菊竹)で、花牌を8枚をすべて抜く。
  • 一色四順
     同じ種類同じ数牌の順子4つと任意の雀頭で構成する役。
       
  • 四連刻[すうれんこう]
     4つの数が連続した刻子(または槓子)と任意の雀頭で構成する役。
       
     連続した4つの数牌で刻子(または槓子)を構成する。
     雀頭は任意であるという場合と、雀頭は連続した数牌(上記例では二萬か七萬)でなければならないという場合と、任意の同色牌(清一色になる)という場合がある。
  • 車輪和[しゃりんほう]
     初期定義は「筒子の二盃口・清一色でなおかつ数字が連続したもの(同じ牌を4つ含むものは認めない)」。
     筒子の2〜8を2枚ずつ、清一色+断幺九+二盃口の形にしたものを「大車輪」「断幺車輪」とするところが多い。ダブル役満とする場合がある。
     連続ではなく一つ途中で途切れたものを「小車輪」。二つ途切れたものを「中車輪」と呼び、それぞれ役満。
     しかし、二盃口でなくても七対子ならよい、途切れがあっては車輪和ではない、など諸説バラバラ。特に何をもって、「小車輪」「中車輪」「大車輪」とするかは定着した定義がない。なお筒子の1の模様が大きい車輪に見えることから、一筒があれば大車輪というルールもあるし、通常実世界では車輪の数は2と4が多いことから二筒と四筒(両方またはどちらか)がないといけないというルールもある。
     また九州には七対子形であれば車輪和になるというルールもある。
     車輪和そのものを役満として認知していないところも多い。
    【大車輪・中車輪・小車輪の全組合せと和了率】
      二盃口   1234567 連続
      二盃口   1234568 1つ途切れ1つ飛び
      二盃口   1234569 1つ途切れ2つ飛び
            1234578 1つ途切れ1つ飛び
            1234579 2つ途切れ
            1234589 1つ途切れ2つ飛び
      二盃口   1234678 1つ途切れ1つ飛び
            1234679 2つ途切れ
            1234689 2つ途切れ
      二盃口   1234789 1つ途切れ2つ飛び
      二盃口   1235678 1つ途切れ1つ飛び
      二盃口   1235679 2つ途切れ
            1235689 2つ途切れ
      二盃口   1236789 1つ途切れ2つ飛び
            1245678 1つ途切れ1つ飛び
            1245679 2つ途切れ
            1245689 2つ途切れ
            1245789 2つ途切れ
            1246789 2つ途切れ
            1256789 1つ途切れ2つ飛び
      二盃口   1345678 1つ途切れ1つ飛び
            1345679 2つ途切れ
            1345689 2つ途切れ
      二盃口   1345789 2つ途切れ
            1346789 2つ途切れ
            1356789 2つ途切れ
      二盃口   1456789 1つ途切れ2つ飛び
      二盃口断公 2345678 連続
      二盃口   2345679 1つ途切れ1つ飛び
            2345689 1つ途切れ1つ飛び
      二盃口   2345789 1つ途切れ1つ飛び
      二盃口   2346789 1つ途切れ1つ飛び
            2356789 1つ途切れ1つ飛び
      二盃口   2456789 1つ途切れ1つ飛び
      二盃口   3456789 連続
      
      【二盃口前提でない場合】
             連続   … 3÷35= 8.6% 大車輪 中車輪
             1つ途切れ…18÷35=51.4% 小車輪 小車輪
             2つ途切れ…14÷35=40.0% 中車輪 小車輪
             二盃口  …16÷35=45.7%
             二盃口断公… 1÷35= 2.9%     大車輪
      【二盃口前提の場合】
             連続   … 3÷35= 8.6% 大車輪 中車輪
             1つ途切れ…12÷35=34.3% 小車輪 小車輪
             2つ途切れ… 2÷35= 5.8% 中車輪 小車輪
             二盃口  …16÷35=45.7%
             二盃口断公… 1÷35= 2.9%     大車輪
  • 大車輪[だいしゃりん] (=断幺車輪)(=現代車輪) <門前>
     筒子の2〜8の清一色+七対子。大車輪をダブル役満とする場合もある。
      
  • 中車輪[ちゅうしゃりん] <門前>
     筒子の清一色の七対子で数字が連続せずに1234678のように飛んでいるもの。
      
  • 小車輪[しょうしゃりん] <門前>
     筒子の1〜7、または3〜9の清一色+七対子。
     小車輪は筒子の混一色+七対子という定義もある。小車輪を倍満とする場合もある。
      
  • 十三不塔[しいさんぷたあ] <門前>
     親なら配牌時、子なら第一自摸をした時点で対子が1つあるだけで、その他の対子、順子・刻子・槓子・塔子がない形なら十三不塔となり役満。かなり昔から役満扱いなのだが、現代では役満扱いしない場所が多い。十三バラバラとも言う。
     子の場合、第一自摸前には対子がない状態で、対子を自摸らなければ十三不塔とならない場合もある。
     待ちには、基本5形(両面・双ポン・嵌張・辺張・単騎)に加えて、国士無双1面待ちと国士無双13面待ちがあるが、十三不塔採用時には、「十三不塔多面待ち」という全く異なる待ちの概念が生まれる。
      
  • 十四不塔[しいすうぷたあ] (=十三無靠[しいさんううしい]) <門前>
     十三不塔[しいさんぷたあ]と同じく親なら配牌、子なら第一自摸の時点で、順子・刻子・槓子・塔子、さらに対子までない状態の時、十四不塔となる。
      
  • 清海湖[ちんはいふう] (=清全口[ちんちゃんこう])(=純清二盃口) <門前>
     清一色+純全帯幺+二盃口。同色において構成は下記の2種類しかない。平和や立直などがつかなければ、通常でも三倍満ある。数え役満に1飜足りない。
      
      
  • 連順和[れんしゅんほう] (=一色四歩)
     同色の順子で123・234・345・456のように最初が1つづつずれた4組の順子で構成する。雀頭は任意。
      
  • 四節高
     同色の順子で123・234・345・456のように最初が1つづつずれた4組の順子と、それに続く雀頭で構成する。上記の連順和に雀頭を限定したもの。
      
  • 四跳牌刻[すうちゃおぱいこう]
     同種数牌で1・3・5・7の1つづつ飛ばしの刻子(槓子)を4つ作る。雀頭は任意。
       
  • 紅一点[こういってん] (=萬緑叢中紅一点)
     緑一色の發と中を入れ替えたもの。由来は中国の漢詩「萬緑叢中紅一点」という節から。この役は、緑一色よりも歴史は古い。
     緑一色には「發なし緑一色」を認める場合があるが、紅一点の場合、中なしを認めると「發なし緑一色」と同じになってしまい、かつ、紅一点の意味がなくなるので、認められない。
       
  • 黒一色[へいいいそう]
     筒子の赤色の入ってないもの(二筒・四筒・八筒)で刻子(槓子)を3面子、任意の風牌(東南西北)で残りの1面子と雀頭を作る。鳴いてもよい。必ず二筒・四筒・八筒が入っていなければならない。
       
  • 白一色[はくいいそう]
     数牌の8・9と白だけで構成するとつく役。8と9でハクと読み、白を併せて「ハクだけ」という語呂合わせである。
       
  • 風花雪月[ふうかせつげつ/ふぉんふぉあしゅえゆえ]
     一筒・五筒・白・門風牌(自風)をそれぞれ刻子(槓子)にする役満。雀頭はなんでもよい。門風牌を風に、五筒を梅(花)に、白を雪に、一筒を月に喩えている。美しい役。鳴いてもよい。
        (西家の場合)
               風       花       雪       月
  • 花鳥風月[かちょうふうげつ]
     五筒・一索・門風牌(自風)・一筒をそれぞれ刻子(槓子)にすると役満。雀頭はなんでもよい。五筒を梅(花)に、一索を鳥に、門風牌を風に、一筒を月に、喩えている。美しい役。鳴いてもよい。
        (西家の場合)
               花       鳥       風       月
  • 盗難車 <門前>
     東・南・西を含んだ門前混一色。東・南・西(とんなんしゃ)と盗難車をかけている。
      
  • 救急車
     九萬・九筒・九索・白を刻子(槓子)にし、中で雀頭を構成する。鳴いてもよい。
       
  • 東北自動車道
     東・北を刻子(槓子)にし、二筒・四筒・六筒のうち2つを刻子(槓子)、1つを雀頭にしたもの。二筒を二輪車、四筒を乗用車、六筒を大型車両に見立てている。
       
  • 東北新幹線 <門前>
     筒子の一気通貫を門前で作り、東・北の双ポン待ち(対子二組が待ちの形に残ったもの。どちらか一方が刻子、もう一方が雀頭になる)になってるもの。門前限定。
       和了牌:
  • 東北新幹線グリーン車 <門前>
     東北新幹線のうち、四筒を四索にしたもの。門前限定。
     四索をグリーン車のマークに見立てている。日本生まれの役にしてには珍しく4面子1雀頭の構成を崩している。
       和了牌:
  • 上越新幹線あさひ <門前>
     白と北を使った混一色の一気通貫。
       和了牌:
  • 青函連絡船 <門前>
     發を暗槓し、北を雀頭として、索子の一気通貫を作る。索子限定。發は暗槓要。門前限定の役。
     青函を「青槓」とかけている。
       
  • 青函トンネル
     發を槓子にし、東を明刻(明槓)にし、一筒を刻子(槓子)にするとつく役。發は暗槓でも明槓でもよいが東は必ず明刻か明槓でなければならない。
     青(發)函(槓)トン(東)ネル(寝る=晒す)とかけた上で、一筒をトンネルに見立てている。
       
  • ウィンドウズ95
     九萬・九筒・九索を刻子(槓子)にし、残りの1面子・1雀頭を五萬・五筒・五索のいずれかで構成する。鳴いてもよい。
       
  • ウィンドウズ98
     九萬・九筒・九索を刻子(槓子)にし、残りの1面子・1雀頭を八萬・八筒・八索のいずれかで構成する。鳴いてもよい。
       
  • 東大
     東を暗槓し、3順子+1雀頭で構成する。待ちは両面待ちであることが前提。
       
  • 北大
     北を暗槓し、3順子+1雀頭で構成する。待ちは両面待ちであることが前提。
       
  • 大乳首 <門前>
     立直後に自摸牌で一筒を暗槓し、その時の嶺上開花で和了する。一筒を大きな乳首に見立てている。
       
  • 小乳首 <門前>
     立直後に自摸牌で七索を暗槓し、その時の嶺上開花で和了する。七索を小さな乳首に見立てている。
       
  • 西中島南方[にしなかじまみなみがた]
     南場の西家か、西場の南家のみができる役。南・西・中で刻子(槓子)を構成する。鳴いてもよい。
     大阪市淀川区にある市営地下鉄御堂筋線の駅の名前から来ている。
       
  • 中日ドラゴンズ
     中ドラ5。中+ドラ5を中日ドラゴンズとかけている。鳴いてもよい。
         ドラ:
  • 冬のソナタ
     「冬のソナタ」は日本でも流行った韓国のドラマである。ヨン様の名前「ペ・ヨンジュン」にちなんで、ペ(北)で雀頭を、そしてヨン様の演じた「チュンサン」にちなんで、チュン(中) をサン(3)枚集めて刻子を作る。それに「チュンサン」の恋敵だった「サンヒョク」にちなんで、三色同順(サンショク)を加える。しかも「サンヒョク」は性格が暗いので、端っこの1、2、3か7、8、9でのサンショクを作る。 多くの人はこのドラマに感動して泣いた。そこで、面子は全てポンとチーで泣いて(鳴いて)おく。最後はペ(北)の単騎待ちになるが、裸単騎になってから四巡目以内(ペ・ヨンジュン)で和がったら、役満。包(パオ)は適用されない。(このローカル役満は渡辺清人氏考案のものです)
       
       
     
  • 北極白熊 (=北極熊) <門前>
     九萬・北・白を4枚ずつ槓せず集め、任意の雀頭で構成する。バックフォーと同様、4枚を1面子とみなし、3面子+1雀頭で構成する。
      
  • 百万石 (=加賀百万石)
     萬子の清一色か混一色で、すべての数牌の合計が百萬以上のもの。面子を構成しなくても、萬子の数の合計がちょうど百萬になればいいというところもある。混一色の場合、字牌は0萬と数える。 ちょうど百萬の場合にはダブル役満とする場合がある。
     因みに一萬を10000で数える。以前この役の説明をしたところ、「萬子36牌を全部足しても180にしかならない」と言った人がいた(事実)ので、念のため。萬子36牌を全部足したら、180萬なのである。
     なお、筒子を米俵に見立て、萬子ではなく筒子でなければ百万石としないルールもある。
        … 合計130、最大値。
        … 合計100ジャスト。
       … 合計100ジャスト。
       … 合計100ジャスト。
  • 紀州五十五万石
     發の刻子(槓子)と萬子の混一色のみで構成されて、なおかつ萬子の合計が55のもの。發と徳川の葵(あおい)の字が似ているので、かけた役。
     萬子の清一色で、萬子の合計が55のものを紀州五十五万石としている場合もある。
       … 合計55ジャスト。
  • 水戸三十五万石
     萬子の清一色で、すべての数牌の合計が三十五萬以下のもの。
        … 合計35ジャスト。
  • 除夜の鐘
     萬子の清一色で、すべての数牌の合計が百八萬のもの。加賀百万石とは複合しない。
        … 合計108ジャスト。
  • 九十九里[くじゅうくり]
     数牌の数の合計がちょうど九十九になった清一色。
       … 合計99ジャスト。
        … 合計99ジャスト。
  • 五龍鳴動 <門前>
     門前で清一色を作り、待ちが嵌張の五萬のみで、さらにそれを自摸和がりするもの。
       自摸:
  • 宝紅開花[ぱおふぉんかいほう]
     白と中を刻子(槓子)にして、一萬・一索・一筒のいずれかを雀頭にして、残りを刻子(槓子)にしたもの。混老頭の一種である。限定されている牌が清老頭の6種類より少ない5種類であるため難易度はかなり高い。因みに普通の混老頭は13種類である。
       
  • 風雪宝双風
     一筒・一索・白・荘風牌・門風牌のうち4つを刻子(槓子)にして、残りを雀頭にしたもの。混老頭の一種である。限定されている牌が清老頭の6種類より少ない5種類であるため難易度はかなり高い。また、東場の東家や南場の南家はこの役を和がれない。ダブル役満にする場合がある。
        (東場の南家の場合)
  • 小竹林 <門前>
     門前限定で、三索から九索までを使った清一色+七対子。索子は竹であるという誤った認識による。
      
     
  • 大竹林 <門前>
     門前限定で、二索から八索までを使った清一色+断幺九+七対子。索子は竹であるという誤った認識による。ルールによっては大車輪適用となる。
      
  • 大草原 <門前>
     門前限定で、一索と八索とを使わないで索子の清一色を作ると役満になる。索子の中で、縦にまっすぐな線で牌の図柄が構成されていないのが、一索と八索なので、それを除いている。英語でbig greenと言う。
      
  • 南大草原
     南を雀頭または刻子(槓子)とし、残りは一索と八索とを使わないで索子で面子を作ると役満となる。北海道のローカルルール。
       
  • 双龍争珠[しゃんろんちょんちゅ] <門前>
     雀頭が筒子で4面子が2面子づつ萬子・索子で重なりの無い同数字の順子。
     珠を取るために争っている2頭の龍の姿をイメージしている。
      
  • 独釣寒江雪[とうちゃおはんちゃんしゅえ]
     四副露して白の地獄単騎で和了する。
     寒い中、氷りついた湖面でひとり、魚を釣る光景をイメージしている。
        和了牌:
  • 世界一 <門前>
     萬子・筒子・索子の1と四風牌の七対子。
      
  • セブンアップ <門前>
     字牌7つと同種数牌1〜7で構成する。
      
     面子もへったくれもない。国士無双、七対子、南北戦争などと並んで、4面子1雀頭の決まりを崩した役。国士無双か混一色をやろうとして失敗した場合の救済措置のような役である。
  • 南北戦争 (=The Civil War) <門前>
     南北戦争は1861年〜1865年に起こった。この南北戦争の開始年と終了年の4桁×2=8桁の数字にバラして、萬子で11156688の形を作り、南と北を刻子(槓子)にしたもの。門前限定。面子を無視したアメリカ生まれの役。因みに、七対子も緑一色も金門橋もアメリカで生まれた歴史の浅い役である。
     数牌は萬子限定の場合がある。
     また混一色でなくとも1861と1865のそれぞれが同色ならばいいという場合もある。
      
  • 金門橋[ごーるでんげーとぶりっじ] <門前>
     和了形が123・345・55・567・789の形をした門前清一色。萬子でなければならいないという説あり。これまた南北戦争に続くアメリカ生まれの役。和了時の14牌の形が右図のようになり、アメリカにある金門橋と似ていることから名付けられた。
     綺麗な左右対称形になっている。
     九蓮宝燈と異なり、待ちの形ではなく和了形での役なので、待ちがどうであっても関係ない。
      


    3 5 7
    123456789

    牌式:112141211
  • 変形九蓮宝燈 <門前>
     聴牌形が「2344445666678萬」である九蓮宝燈とは別の形の理論上の9面待ち。
     しかし、自分で四萬と六萬を4枚ずつ使っているため結果的には「1235789萬」の7面待ちとなる。これも九蓮宝燈同様に萬子でないとならないなどのルールもある。
     聴牌形が綺麗な左右対称形になっている。
     個人的には横浜にあるつばさ橋に似ているので、金門橋に対抗して、つばさ橋と呼びたい。
       和了牌:
    4 6
    4 6
    4 6
    2345678

    牌式:011414110
  • 八蓮宝燈 <門前>
     理論上9面待ちではあるが、1種類の牌が4枚使いとなっているため事実上8面待ちとなる門前の清一色。以下の6パターンの構成がある。
     (1) 和了牌:
     (2) 和了牌:
     (3) 和了牌:
     (4) 和了牌:
     (5) 和了牌:
     (6) 和了牌:

     上から2つずつ、(1)と(2)・(3)と(4)・(5)と(6)が組になっており、それぞれ対称形になっている。6パターンすべてにおいて4枚使いが1種と3枚使いが1種ずつ入っている。
     牌式4枚使い3枚使い2枚使い
    (1)031112410
    (2)014211130
    (3)021111411 なし
    (4)114111130 なし
    (5)311114110 なし
    (6)011411113 なし
  • 七蓮宝燈 <門前>
     理論上9面待ちではあるが、2種類の牌が4枚使いとなっているため事実上7面待ちとなる門前の清一色。以下の2パターンの構成がある。
     (1) 和了牌:
     (2) 和了牌:
     牌式4枚使い3枚使い2枚使い
    (1)011414110なしなし
    (2)014111410なしなし
     (1)は、変形九蓮宝燈と同じである。理論上の9面待ちである。
     (2)は、3と7は理論上において待ちになっておらず、厳密には七蓮宝燈ではないのであるが、多くの資料に七蓮宝燈として分類されているためにここに掲げた。
     七蓮宝燈は、2パターンとも綺麗な左右対称形である。

  • ダブル役満
  • 十三龍門[しいさんろんめん] <門前>
     天和の時に国士無双が完成している形。もしくは地和(この時には第一自摸で和がる)の時に国士無双が完成している形。なお、昔の中国では天和の時に国士無双ができている状態が、本当の国士無双(役満)であったらしい。ダブル役満。
      
  • 大車輪[だいしゃりん] (=断幺車輪)(現代車輪) <門前>
     大車輪をダブル役満にする場合がある。断幺車輪、現代車輪とも言われる。小車輪や中車輪が役満なので、それらとの差別化のため、ダブル役満にしている。
      
  • 超三元[ちょうさんげん]
     白・發・中を槓子で構成する。三元牌をすべて槓した大三元。ダブル役満。
       
  • 超四喜[ちょうすうしい]
     東・南・西・北を槓子で構成する。四風牌をすべて槓した大四喜。トリプル役満。四槓子と複合する。
       
  • 四槓子[すうかんつ]
     四槓子をダブル役満にしている場合は多い。四槓子は四槓算了によって他家が邪魔できるし、最後は裸単騎になるので、極めて和了が難しいためであろう。
     1人が4つめの槓をした時点で四槓子成立とするルールもある。
        ロン:
  • 紅孔雀[べにくじゃく] (=紅一色)
     索子の赤色のついた牌(一五七九索)と役牌の中で構成する。緑一色は二三四六八索と5種類あり二三四で順子が作れるが、紅孔雀は4種類でかつ順子が作れない、さらに面子と雀頭を構成する要素が5種類に確定されてしまっているため難易度は緑一色より高い。ローカル役満ではあるが、割にメジャーな役。鳴いてもよい。
     中が紅(べに)を、一索が孔雀を表している。また赤色が入った索子の牌で構成する。ダブル役満。
       
  • 大七星 (=七星[ちいしん])(=七福星) <門前>
     七対子・字一色。文字通り、大きい七つの星という意味である。全ての種類の字牌を2枚ずつ持つ。字一色とは複合しない。ダブル役満。
     英語ではbig seven starsと言う。
      
  • 真性百万石
     真の百万石。完全にちょうど100萬あるとダブル役満となる百万石。ダブル役満。
        … 合計100ジャスト。
       … 合計100ジャスト。
       … 合計100ジャスト。
     以下の牌姿の和了形のみを真性百万石とする場合もある。
       … 合計100ジャスト。
     
  • 十四連嵌[しいすうれんかん] <門前>
     親なら配牌で、子なら第一自摸の時に、持ち牌のすべてが連嵌形になっているもの。連続した牌も対子も字牌も一つもない形。すべての牌が嵌張になっている。ダブル役満。ただの役満説あり。
     十四連嵌は、以下の3つの具体的牌構成しか、あり得ない。
      
      
      
  • 史上最高 <門前>
     親なら配牌で、子なら第一自摸の時から4回連続して四風牌4つを暗槓し、次の字牌(三元牌)の嶺上牌で自摸和する役。
       
     頭槓和+四槓子+四暗刻単騎自摸+超四喜(大四喜)+字一色となる。
     ルールによって異なるが、頭槓和シングル+四槓子ダブル+四暗刻単騎自摸ダブル+超四喜トリプル+字一色シングルで、9倍役満。子なら288,000点、親なら432,000点。
     シングル、ダブルと指折り数えて、最後にバンバンを付けたくなってしまう。


  • 役満以外のローカル役 … ローカル役(役満以外)
     
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