ひいいの麻雀研究  ひいいの麻雀研究

 1−07 麻雀格言
 麻雀には様々な格言がある。よく言われる格言とその意味を紹介し、格言の妥当性を評価してみる。また、ギャグ格言、創作格言も紹介する。

    麻雀格言

    ●親の連荘南家の責任 <正論>
     親が一番和がりやすく、次が南家、3番目が西家、4番目が北家である。これは自摸がその順番だからという理由による。副露がない状態では親(東家)と南家の自摸数は18牌で、西家と北家の17牌よりも1枚多い。
     この格言は、親が連荘するのは、南家が親の和了の邪魔をしないことが原因であると言っている。親の和了の邪魔をするというのは、南家自身が和了することだけではなく、上家である親の手を止めるような、立直・副露・染め手などをすることを指す。

    ●北家は鳴くな <正論>
     親の連荘阻止は子3人の共通意識である。北家が鳴くと親の自摸数が増えるため、北家は鳴くなと言われる。最悪なのは北家が親(下家)からポンすること。すぐに親に自摸が回る。次が北家が南家(対面)からポンすること、である。北家が西家(上家)からするポンやチーは親だけの自摸が増えることにはならない。

    ●鳴いて飛び出る当たり牌 <正論>
     特にポンの場合には放銃が多い。ポンをする牌は安牌であるが、それをポンすることによって手牌の2枚の安牌をなくしてしまうからである。鳴く前に、鳴いたら何を切れるのか、その場限りではなくその先も含めて安牌があるのか、勝負すべき手なのかをよく考えて鳴くべきであるという教えでもある。 他家が立直した後にポンポン鳴く人はたいがい放銃する。

    ●下りポンは見逃せ <正論>
     下りポンとは、上家が捨てた牌をポンすること。ポンは自分の手牌の進行のみならず、他家の自摸を飛ばすというメリットがあるのだが、上家から鳴く場合には、他家の自摸を飛ばせない。特に序盤においては、さらに中張牌においては、上家からポンするよりも、自分の自摸で手牌を進行させる方がよいという教え。

    ●手を見ずに場を見よ <正論>
     初心者によく言われる格言。自分の手作りばかりに夢中になっており場(他家の捨て牌や副露牌)を見ていないことを戒める格言である。捨て牌や副露牌など見えてくる牌により、自分の手作りを変えていかなければならない。また、他家の役読みや聴牌読みなどを行い病牌を事前に察知しておかなければならない。

    ●金持ち喧嘩せず <正論>
     金持ちとはトップのこと。トップ目は、リスクを冒した賭けに出ないで、降りて場をやりすごす方がいいという格言。

    ●慌てる乞食はもらいが少ない <正論>
     序盤から副露し和がり急ぐことにより、手を安くしてしまうこと。さらに副露数が多いと他家に対する防御も弱くなり、放銃しやすくなる。一般に序盤で中張牌・客風(オタカゼ)の1鳴きポンをする雀士はタコである。

    ●名人に名手なし <正論>
     名人には印象に残るようないい手はない、ということ。奇抜な役や高い手はないが、優れた方針により淡々と地味に手作りするという意味。

    ●運七技三 <正論>
     麻雀の勝ち負けは、運7割技3割で決まるということ。それだけ運によって勝敗は多く左右するということ。

    ●運三技七 <誤論>
     麻雀の勝ち負けは、運3割技7割で決まるということ。 そうありたいと思うが、長期的に見れば、よほどの初心者でない限り、中級者以上の間では雀力によって、それほど大きな勝率の違いは出ない。(つい先日、雀歴3日の人に親満振って負けたし、とぼぼ)

    ●言いだしっぺが負ける <誤論>
     麻雀をやろうと言い出した人が負けるということ。この格言を信じている人は意外と多く、自分から麻雀をやろうと言い出さない。しかし全く論拠不明。むしろやる気を持って 麻雀を打つ人の方が勝つのではないか。

    ●ドラは出世の妨げ <やや正論>
     ドラを持っていると目指すべき役作りに邪魔になり、高い手を作れないということ。
     しかし、本来、ドラが何かによって目指す役を決める方がセオリーであり、ドラを邪魔者扱いすることはよくないことである。

    ●ドラを切る馬鹿切らぬ馬鹿 <正論>
     ドラを安易に切るのはドラの飜数効率から考えてもったいないことである。しかし、面子構成に使えないドラをずっと持っていて聴牌や和了を逃すことももったいないことである。ドラの扱いに関しては難しいという格言。

    ●ドラよりもドラ表示牌 <誤論>
     ドラを含んだ搭子を大切にすることから、ドラよりもドラ表示牌の方が危険であるということ。確かにドラ含みの面子を構成しようとすることは普通であるが、ドラ含みの搭子を両搭に絞って考えると、ドラ筋1つに、ドラ跨ぎ筋が2つ、の計3つの筋になる。ドラが七萬の時に、ドラ筋が四七萬、ドラ跨ぎ筋が五八萬と六九萬になる。この3つの筋の中で、ドラ表示牌が含まれるのは六九萬の場合だけであり、ドラ関連筋3つのうちの1つに過ぎない。また、単騎や双ポン待ちでドラ待ちが多いので、安易に「ドラよりもドラ表示牌が危険」とは言えない。

    ●麻雀は傾国の遊戯 <解明不能>
     中国の格言。 麻雀は極めて面白い遊戯であるため、国を滅ぼすほど人々を熱中させるものであるという意味。「仕事しなくちゃ」と言いつつ打っている人は結構いる(笑)が、国を傾けるほどなのかどうかまでは…。

    ●副々求和、敗可立見 <正論>
     中国の格言。毎局和がろうとするものは負ける、と言う意味。降りるべき時には降りよということ。

    ●敵手三家 <正論>
     中国の格言。敵は3人いる、という意味。

    ●絶人生機 <誤論>
     中国の格言。他家にツキが向いてくる兆候が出たら、その芽を摘んでしまえということ。

    ●順時勿喜、逆時勿愁 <正論>
     中国の格言。順調の時に喜ぶな、不調の時に愁えるな、と言う意味。

    ●好牌先打 <正論>
     中国の格言。好い牌は先に打て、と言う意味。不要な浮き牌や不要な搭子は、中寄りから捨てて、危険牌を後に残さない方が、守りの面で有利ということ。

    ●三軍、発すべからず <正論>
     中国の格言。三軍とは三元牌のこと。配牌時に白發中が1枚ずつある時にはそれを保持した方がよいということ。

    ●折刻求和 <やや正論>
     中国の格言。暗刻から1枚落として雀頭とし、和がりを求めよ、と言う意味。両面待ちになり、平和が付く場合に、暗刻を崩す打ち方はある。しかし、和がりやすさや和了点の高さだけを考えているのはよくない。暗刻を切るということは危険な行為である。

    ●双石並不如一嵌 <やや誤論>
     中国の格言。双ポン待ちよりも嵌張待ちの方が勝っているという意味。
     二四四55と持っていて、二萬を切れば双ポン待ち、四萬を切れば嵌張待ちになる。双ポン待ちになる牌が端寄りや字牌ならば、嵌張より双ポン待ちの方が有利であるし、また、中寄りであっても、その後両面待ちに変わる可能性を考慮すると、双ポン待ちで仮聴(かりてん)に採っておいて方がいい場合が多い。

    ●見和即和 <誤論>
     中国の格言。和がれる時に和がっておけ、という意味。和了可能状態から和了すべきかどうかは、和了判断基準に従うべきであり、和がれる時にはすべて和がるというのは誤っている。

    ●打熟不打生 <正論>
     中国の格言。生牌を切らず、熟牌を切れ。場に1枚も出ていない牌、生牌(ションパイ)を切るのは危険であり、場に何枚か出ている熟牌(シューパイ)を切れ、という教え。

    ●棒聴即リー全つっぱ <誤論>
     早く聴牌することだけを目指し、聴牌したら即立直、全く防御を考えない打ち方。

    ●二段目二飜両面待ち <誤論>
     捨て牌は6枚ずつ3段(稀に4段)にして捨てていくのがマナーである。
     捨て牌の2段目(7枚目から12枚目の捨て牌)、つまり中盤で手の中に二飜あって両面待ちならば立直した方がいいという格言。
     立直判断は第2部に詳述するが、こんな簡単な基準だけで立直すべきではない。

    ●配牌三向聴 <誤論>
     配牌時に三向聴(以下)であれば、その局は勝負する価値があり、四向聴以上であれば降りた方がいいという格言。
     配牌時四向聴以上から和がることなど日常茶飯事である。

    ●身の程を知れ五向聴 <誤論>
     配牌時に五向聴(以上)であれば、その局は和がりを諦めた方がいいという格言。
     配牌時六向聴であっても安易に和了を放棄すべきではない。

    ●平和に始まり、平和に終わる <まあ正論でいいや>
     麻雀の基本は平和形である、ということ。

    ●第一打牌にすべての鍵あり <誤論>
     捨て牌は手牌を写す鏡である。第二打牌以降に迷彩を施せても、第一打牌にはなかなか迷彩を施せず、手牌の中で最も不要な牌が出ていることを示唆している。
     第一打牌だけに着目して鍵があるとするのは乱暴である。待ち読みの理論については第3部で詳述する。

    ●対々に筋なし <正論>
     明刻を副露して対々和を目指しているならば、筋読みは意味がないと言うこと。これは確かに正論。しかし事例をよく観察すると、対々和は筋待ち(つまり筋ひっかけ)になっている場合が多い。むしろ表筋が危ない。七対子においてはなおさら表筋が危ない。

    ●七対子聴牌の河に対子あり <誤論>
     七対子を聴牌した人の河には、対子の捨て牌があるということ。裏返して考えると、「河に対子があれば七対子聴牌」となる。全く論拠不明。七対子を手作りしている人が無駄に対子を落としてしまったことを印象深く記憶しているだけのことと思われる。

    ●ドラ切り立直に側聴無し <正論>
     ドラを2枚持っているならば待ちが悪くともドラを2枚とも使った待ちにするのがセオリーであるため、ドラを切って立直するような場合には、ドラそばの待ちはないということ。

    ●ドラ近捨てにドラ入り手あり <正論>
     ドラが1枚もない状態ではドラの受け入れを考えてドラそばの浮き牌や搭子を持つ。もしドラが入った場合にはドラそばが捨てられることがある。またドラが2枚、または3枚になった時には、ドラを雀頭または暗刻として固定させるため、ドラそばの牌が捨てられることになる。

    ●二鳴き聴牌 <正論>
     二副露めをしたら、聴牌していると思えという教え。 二副露めをした時に切られた牌が二副露めの傍の牌ならその近辺の待ちは薄く、二副露めの傍でない牌なら、その切られた牌の傍の待ちが危ない。

    ●暗刻筋は危険 <正論>
     暗刻(特に中張牌の中寄り)を持っているということは他家が必要としている牌を抑えてしまっているということであり、その暗刻およびその暗刻の筋となる牌は危険牌である。同様に暗刻でなくとも筋で3枚、4枚と持っている場合には危険牌である。

    ●字牌立直は3巡戻し <やや正論>
     字牌切り立直は、その3巡前にヒントがあるという意味。昭和40年代の「五味マージャン教室」に出てくる言葉である。

    ●序盤の裏筋、中盤以降の跨ぎ筋 <正論>
     序盤に出ている牌の裏筋が危険で、中盤〜終盤に出ている牌の跨ぎ筋が危険という意味。乱暴ではあるが、ほぼ正論。

    ●序盤の七三捨てに端牌の待ちなし <正論>
     序盤に233や133から3は捨てない。よって、序盤に3が捨てられているなら、1や2の待ちはない、ということ。

    ●七五捨てに三六の落とし穴 <何とも言えない>
     7と5が捨てられていると、6が通りそうに見えるかもしれないが、4557から7→5の順に落とすと、36待ちになる。よって、7→5と捨てられている場合には36待ちも注意せよということ。

    ●二五八は鳴くな、四六を鳴け <誤論>
     258は終盤に出やすく、36・47の筋は終盤に出にくい。よって鳴くのなら258ではなく3467を鳴く方がいいと言うこと。
     これは序盤/中盤/終盤別の種類別捨て牌分析の結果、根も葉もないウソであることが判っている。258が終盤に出やすいなどということは全く事実無根である。

    ●伸ばすは外、かけるは内切り <正論>
     689から手を伸ばす時は9切り、立直をかける時は6切りをせよということ。手を伸ばす時には689から9を切って68の嵌搭とし、5の自摸によって56の両搭への変化を目指す。また、立直をかける場合には、9を切って嵌7待ちよりも、6を切って辺7待ちの方が出和がりやすくなる。

    ●二嵌(りゃんかん)の渡りを残せ <正論>
     手作りにおいて間三軒(差が4つ)の2と6を持っている場合に、2を残せということ。これは4を自摸った時に246の二嵌形になるためである。特に4がドラの場合などによく使われる。

    ●飛び対子は間を落とせ <正論>
     1つおきの対子が3つある場合、間の対子を1枚落とせということ。224466持ちの場合には4を1枚切れということである。2を切った場合は、3か4か6(3種8牌)を引いた時に1面子1雀頭が完成する。4を切った場合は、2か3か5か6(4種16牌)を引いた時に1面子1雀頭が完成する。6を切った場合は、2を切った場合と同様3種8牌である。4を切ることは2や6を切るよりも牌数にして2倍も効率がよいことになる。

    ●端寄り牌で雀頭作れ <正論>
     断幺九などが見えなければ、雀頭は端寄り牌や字牌(平和見込みなら客風牌)の方がよいということ。回すことを考えると、構成できている面子は崩したくないので、搭子か雀頭を切ることになる。両搭などに比べて、雀頭なら一度崩しても再起可能なので、安牌持ちの意識の一貫として、雀頭を端寄りの牌で作ろうと心がけることは戦術として正しい。

    ●配牌見たら三色探せ <やや正論>
     阿佐田哲也の言葉。配牌時点で、どこで三色同順を作れるかを考えて打牌選択せよという教え。三色同順を見込むのはよいことであると思うが、あまりに強く三色同順を意識しすぎると、牌効率を落としてしまうことになるので、こだわりすぎない方がよい。

    ●親は聴牌が攻め時 <やや正論>
     攻め時とは立直のことである。親は門前で聴牌したら立直をかけた方がいいと言っている。一般に子よりも親の方が立直を多用した方がいいので、やや正論であるが、他の条件を考えずに単純に聴牌即立直がいい訳ではない。

    ●ハル・フールの法則 <要検証>
     聴牌した時の捨て牌で他家に放銃してしまうという法則。聴牌した時の捨て牌と、それ以前、それ以降の捨て牌を統計的に比較しないと答えは出ない。「聴牌した時に放銃した」という印象が強いだけのような気もするが、しかし聴牌した時には、聴牌を崩したくないが故の危険牌切りが多いということも言えるであろう。

    ●キル・クールの法則 <誤論>
     切った牌が来る、という法則。切る牌が来る確率は、元々持っていない牌に比べて低いのであり、切った牌が来る、というのはそのダメージの印象が強いだけであり、何ら根拠はない。

    ●裏目牌は当たり牌 <誤論>
     打牌選択を誤り、裏目を引いた時に、その牌は他家の病牌(当たり牌)であるというもの。裏目はどんな巧者でも起こり得ることだし、適正なる判断をしても裏目を完全になくすことは不可能である。引いた裏目の牌が、それ以外の牌に比べて危険度が高いという客観的論拠は何もない。

    ●見逃したら放銃 <誤論>
     安めだから、仮聴だから、狙った相手ではないから、という理由で和了牌を見逃すことがあるが、見逃すと放銃してしまうというもの。
     見逃したから放銃する訳ではなく、自分が和がらなければ他の誰かが和がる確率が高くなるのであって、見逃したことと自分が放銃することに因果関係はない。ただ、見逃した後に放銃した印象が強く残るだけであろう。

    ●辺張自摸なら即立直 <誤論>
     これはオカルトである。辺張のような悪い待ちを自摸って聴牌したということは流れがいいので、立直をかけても自摸れるということである。
     入り目が辺張であることと、次に和了牌を引くことには何の因果関係もない。このような格言を信じることは雀力向上に著しい障害をもたらす。

    ●人の嫌がる三面張 <正論>
     和了牌が多い方が和了確率が高く、他家から嫌がられるということ。

    ●早い立直は14索 <誤論>
     手積みの麻雀においては、不正行為として積み込みが行われることがある。伏せてある牌を非常に短時間で盲牌して認識して積み込みを行う場合、最も認識しやすいのは白であるが、次が二索と三索である。つまり数牌の積み込みには二索と三索が多いのである。よって、14索の待ちが多くなるという理屈である。
     しかし、積み込みがない場合に、早い立直が14索である必然的論拠は何もない。

    ●かどかどに満貫あり <正論>
     かどかどとは、牌山の端のこと。手積みの麻雀において、山の牌を覚えておくというイカサマがある。山の牌を覚える上においては山の端寄りの方が覚えやすい。覚えた牌を狙って一発自摸などが可能なので、かどかどで、満貫発生率が高まる。

    ●早い立直は追っかけに弱い <誤論>
     これは立直者分析によって、明白に誤論であることが判った。先行立直は追っかけ立直よりも確実に有利であり、立直巡は早ければ早いほど、トータルの平均収支点は高い。

    ●単騎は西で待て <正論>
     単騎待ちをするならば数牌よりも字牌、字牌の中でも三元牌や場風牌・門風牌ではない客風がよい。東場・南場と回る半荘戦が主流であり、西と北が客風になる可能性が高い。西と北では西の方が手残り率がわずかに低く、西がすべての種類の中で最も捨てられやすい牌なのである。よって、単騎を西で待つことは戦術上正しい。

    ●三色上手は床上手 <解明不能>
     三色同順を作るには粘り強さと器用さが必要であると言われる。三色同順を作るのがうまい人は、SEXもうまいと言うこと。何となく言いたいことは判らなくもないが、検証するのが大変だし、別に検証したくもない。私は三色嫌いだけどね。

    ●天和を和がると死ぬ <誤論>
     天和を和がると3日以内に死ぬ、などと言われる。
     天和を和がった人で死んでない人を何人か知っている。2004年10月21日に私ひいいも天和を和がったが、まだ死んでいない。また、漫画でしか天和を和がって死んだ人を知らない。天和を和がることと、死ぬことには何の因果関係もないと思われる。

    ●東竜(東發)つきもの <誤論>
     東と發はセットになることが多いという格言。何ら根拠はない。

    ●南白つきもの <誤論>
     南と白はセットになることが多いという格言。何ら根拠はない。

    ●南槓に和がり目なし <誤論>
     南を槓すると和がれないと言うこと。南槓と難関をかけている。何ら根拠は見あたらない。

    ●西南は災難 <誤論>
     南と西を捨てる時に、西→南の順に切ると、「さいなん」(災難)と読めるので、縁起が悪いということ。

    ●降りれば負ける。降りなければ、もっと負ける。 <正論>
     専守防衛では勝ちはないが、攻撃は最大の防御とばかり攻めていても麻雀には勝てない。降りて守ることができない人はトータルでは負けることになる。

    ●麻雀は和がった人が勝つのではなく、振った人が負けるゲームである <正論>
     格言にしてはちょっと長いが、ひいい創作格言。自分が和がることばかりを考えて、自分の和了を優先し守りを疎かにする人は多い。しかし、和がったから勝つという因果よりも、振ったから負けるという因果の方が強いのである。麻雀巧者は、守りがうまい。

    ●和了は偶然、放銃は必然
     ひいい創作格言。
     「和了は偶然、放銃は必然」

     和がれるのは、偶然のなせる業、たまたまなのであり、和がる人がうまいのではない、それに比べて、放銃は必然であり、放銃するのは下手の証明、うまい人は放銃はしない、ということ 。
     うまい人であっても不調時にはなかなか和がれないもの、それでも、放銃を少なく抑えるのが、強さの裏返しである。
     トップ率が高い人を見ると、みな放銃が少ない。
     「立直かけていたんだから放銃しても仕方ない」なんて考えの人は、よくよく考え直した方がいい。立直というのは放銃を覚悟の上の防御力を最小化する戦略である。
     立直をかけた後、すぐ他家に和がられて、「棒返して」と言う人がいるが、供託立直棒は自分のものではなく、そういう覚悟がないのなら、立直しなければいい。
     よくタコが「強い」とか「うまい」と賛美するのは、大物手を連続して和がった人に対してであるが、それこそ偶然なのであり、ましてや大物手を和がるからうまい、などとは決して思え ない。本当にうまい人は目立った大きな和了はなく、放銃が少なくて、そつなく、打ち回せる人である。例えば2人立直がかかった場で、さしたる危険牌を切らずに回してのみ手でさっくり和がるような人を見ると、「おおおっ」と思 う。

     タコチェックシートを作ろうと思っていが、主な基準は以下のような項目である。
      ・立直に対して暴牌を切りまくる。
      ・特に下家に対して色絞りしない。
      ・ドラを切る。
      ・槓をする。(大明槓が最悪、加槓が次に悪い)
      ・包牌を打つ可能性があるのに立直してしまう。
      ・序盤に中張牌のポンをする。
      ・客風牌を最初に1鳴きする。
      ・確和了する。
      ・大きな点差があるのに狙いが小さい。
      ・見逃しができない。(狙い撃ちができないを含む)
      ・聴牌即立直する。
      ・筋牌をポンする。
      ・対々和(特に断幺九+対々和)を狙う。
      ・3副露して2000点しかない。

     もうちょっと細かい条件設定では、
      ・ドラを鳴かせて最低7700点確定者がいるのに、3900点程度で立直をかける。
      ・立直者がいるのに、槓する。
      ・立直に一発で危険牌、しかもドラを切る。
      ・トップとの点差が16000点あるのに、鳴く。(鳴いたら安くなるという認識がない)

    ギャグ格言

    ●一萬去ってまた一萬
     一萬を切った後に、一萬を自摸ってしまうこと。

    ●一萬(イワン)の馬鹿
     一萬がかぶった時、一萬で放銃してしまった時に言う。

    ●南場の馬鹿力
     東場で頑張っても大した和了ができないのに、南場では思わぬ力を発揮すること。

    ●泣きっ面にインパチ
     負けてる状態でインパチ(親の跳満)に放銃してしまうこと。

    ●自摸を憎んで人を憎まず
     自摸られたからといって自摸った人を憎んではいけない。自摸牌自体を憎めということ。

    ●単騎は損気
     カッとなって場をよく見ずに単騎待ちをしても、純空だったりして損をしてしまうこと。

    ●五十符百符
     似たり寄ったりで大した差異はないこと。

    ●見逃すな、高めは急に自摸れない
     和了牌を安めだからといって見逃しても、高めを自摸れるとは限らないということ。

    ●一寸先は闇聴
     ちょっと前までは聴牌していなくとも、すぐに聴牌して闇で張られているということ。

    ●サイは投げられた
     サイコロが振られ、勝負が始まったと言うこと。

    ●ロンより自摸
     栄和より自摸和の方がいいということ。

    ●天和とは1%のツキと99%の積み込みから成る
     この通り。

    ●麻雀劇画を読んだ後打つと、超ヘタクソ
     フィクションのように現実はうまくいかない。


    創作ギャグ格言
     創作麻雀格言、はやってます。募集中。メール(hiii@pd6.so-net.ne.jp)か、掲示板で。

     2004年韓流ブームを受けて。
    ●北四巡 (裴容浚)
     4巡めに北を自摸ることや打牌すること。または、北を4巡連続して切ること。

    ●槓三巡 (姜尚中)
     3巡めに槓をすること。
     

     ミーコさんの投稿。
    ●平和暇なし  <ミーコ作>
     あくせくと平和のみの手を作り続けること。跳満などの他家の手で、一気に逆転されて貧乏になってしまうこと。

    ●八索丸見え  <ミーコ作>
     八索を見せ牌してしまい、丸見えになってしまうこと。

    ●ロンして得とれ  <ミーコ作>
     安手でも、和がれる時には和がっておけという教え。

    ●白中大魔王  <ミーコ作>
     白と中を鳴くと、なぜかくしゃみが出ること。

    ●棚からドラ待ち  <ミーコ作>
     欲張ってドラ待ちすると、ドラを簡単に自摸れること。

    ●天敵西を穿つ  <ミーコ作>
     自分が捨てた西を天敵が栄和すること。

    ●チャンタクロース  <ミーコ作>
     クリスマスに全帯幺を和がる人のこと。

    ●四面索か  <ミーコ作>
     索子の四面待ちは、他家3人と自分の自摸からも見放され、和がれないこと。

    ●お四索わけ  <ミーコ作>
     たくさん持っている四索のうち1枚を下家にチーで鳴かしてあげること。

    ●ピンから切るまで  <ミーコ作>
     平和を聴牌して捨て牌するまでのこと。

    ●ドラ振るメイカー  <ミーコ作>
     高い手にドラを放銃して場を荒らす人のこと。

    ●勇猛加槓な人  <なば作>
     親リーに加槓をして戦う人。

    ●リチもつもればおやまんとなる  <青ちゃん作>
     立直を自摸って親満を和がること。これは何も役がない手でも、立直をかけることにより、立直+一発+自摸+裏ドラ1で、親満にまでなるということ。

    ●鬼のインパチ、上家の出鼻  <青ちゃん作>
     起家である親の上家が、いきなりインパチを和了すること。

    ●下家の考え安めにニタリ  <青ちゃん作>
     下手くそな下家が考えている手役は安いものであることが判って、ニタリとすること。

    −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

    ●鳴く子は育つ  <ひいい作>
     子は鳴いて手を育てるものだということ。しかし親の立直に安牌がなくて慌てても知らない。

    ●ロンより小考  <ひいい作>
     当たり牌が出たからといってすぐにロンするのではなく、点数状況や順位変動のことを考えてからロンせよという教え。

    ●点高く馬もらえるロン  <青ちゃん作>
     高得点の和了は順位を上げ、ウマをもらえることになるということ。

    ●符がない麻雀は負け麻雀  <ひいい作>
     もし符がゼロだとしたら飜数がいくら多くてもゼロを何倍してもゼロであることから、符を大事にせよという教え。(基本副底があるから符がゼロってことはないけど)

    ●あたしはあたしの風を鳴く  <青ちゃん作>
     門風牌は自分だけの役牌であることから、自分の風を自分で鳴くこと。転じて、自分のことは自分で勝手にやっているという意味。

    ●鳴くは一時の恥、鳴かぬは一生の恥  <デルガド作>
     門前主義を本道とする考えが多い中、安易に鳴くのは恥ずかしいことではあるが、今鳴かなかったことを一生後悔することにもなるので、鳴くべき時は鳴けという教え。(鳴かなかったくらいで一生は後悔しないと思うけど)

    ●あいた嵌張がふさがらない  <デルガド作>
     嵌張の待ちは最後まで残ってしまうということ。

    ●筋の切れ目が運の切れ目  <青ちゃん作>
     表筋牌を安牌と頼って切っていたが、それもなくなり、無筋の牌ばかりになって安牌がなくなった時に言う。

    ●人の振り見て我が振り直せ  <青ちゃん作>
     他人が放銃しているのを見て「危なかった」と自分の切り方を反省し、堅く打てという教え。

    ●苦しい時の上家頼み  <青ちゃん作>
     向聴数が減少せず、辺張・嵌張だらけなどの苦しい牌姿の時には、チーさせてくれる上家を頼りにするしかないということ。

    ●子はカスがいい  <青ちゃん作>
     親にとって子はすべてカスであった方が連荘できていい、ということ。

    ●親の四萬かじり  <ひいい作>
     親が捨てた四萬を鳴くこと。

    ●南場の親流れ  <ひいい作>
     南場で流局した場合、親が流れること。

    ●頭ばっかし尻すぼみ  <青ちゃん作>
     対子が多く雀頭候補はあるが、面子ができていないこと。

    ●ドラをもってドラを制す  <ひいい作>
     ドラ持ちの他家の手に対しては、ドラ持ちで対抗せよ、という教え。

    ●ドラの威を借る狐  <ひいい作>
     役はのみ手でも、ドラによって威力を増すこと。

    ●東清槓(とんちんかん)  <ひいい作>
     東を清一色で槓するというようなあり得ないおかしなこと。

    ●東で火に入る夏の虫  <ひいい作>
     東で放銃して、飛んでしまうこと。

    ●二東を追う者は一東も得ず  <デルガド作>
     (1)東を対子にしようと思っても1枚も来ないこと。
     (2)ダブ東を和がろうとして和がれないこと。

    ●二東あることは三東ある  <ひいい作>
     東を対子で持っていればポンして明刻なり、自摸って暗刻なり、3枚になるということ。

    ●南でも来いに名人なし  <青ちゃん作>
     名人は自摸牌を選ぶということ。

    ●西(にし)の上にも3年  <青ちゃん作>
     西待ちは深く静かにじっと待てという教え。

    ●北(きた)ない和がり  <うたた姫作>
     北がない和了形のこと。

    ●白ぅとはだし  <青ちゃん作>
     白の扱いのうまい人はプロ並であるということ。

    ●發もの食いの安和がり  <青ちゃん作>
     發をポンして安和がりすること。

    ●中いらずと雖も通らず  <青ちゃん作>
     中が不要牌だからといって、通るとは限らないということ。

    ●中切り(ちゅんぎり)がつかない  <ひいい作>
     終盤になって生牌の中を切れなくなること。

    ●五萬(ごうまん)は出世の行き止まり  <青ちゃん作>
     五萬が真ん中の牌だからと言って持っていても高い手に行けないこと。

    ●五萬(うま)のツモに念仏  <青ちゃん作>
     立直後に、他家の超危険牌である五萬を自摸ってしまい、念仏を唱えるしかない状態のこと。

    ●壁に待ちあり索子に難あり  <青ちゃん作>
     うまい人の立直は、壁の外の索子で待っていることがあるということ。

    ●一索がば廻れ  <青ちゃん作>
     一索を持って早和がりしたければ回し打ちせよということ。……って、なんで?

    ●一索先は闇  <ひいい作>
     一索を先切りした時は闇聴で待てということ。……って、なんで?

    ●五索(うそ)から出た誠  <青ちゃん作>
     初巡に五索から切るのは、全帯幺・純全帯幺・国士無双・混老頭などの役であること。

    ●五索(うそ)八百  <ひいい作>
     「五索を800回自摸った」などと言っている人のこと。

    ●九索猫を噛む  <青ちゃん作>
     九索は、清老頭・国士無双・九蓮宝燈などで猫を噛むほどの威力を発揮するということ。

    ●六萬あふれる2000円の旅  <青ちゃん作>
     六萬を4枚使いした2000点の和がりのこと。

    ●三索と平和(戦争と平和)  <青ちゃん作>
     三索を使って平和(ぴんふ)を和了するという長編小説の題名。

    ●ドラは大切にね、今度自摸ったら捨てちゃダメよ (がめ子より)  <ひいい作>
     これは東京電力のテレビコマーシャルで、イメージキャラクターのでん子ちゃんが、「電気は大切にね、電気のつけっぱなしはダメよ」と言っているのをもじったものである。しかし関東圏の人にしかパロディであることが通じないことが判ったので、ここに掲げておく。

    ●ドラだらけの和了  <ひいい作>
     西城秀樹の名曲「傷だらけのローラ」のもじり。
     立直ドラ5など、ドラだらけで和がった時に言う。

    ●暗刻落としは恋の花  <ひいい作>
     都はるみの名曲「あんこ椿は恋の花」のもじり。
     暗刻を落とした時に言う。

    ●四筒の八代亜紀  <青ちゃん作>
     意味不明。

    ●中(チュー♪)したらビンタだからね  <青ちゃん作>
     中のみで和了すると怒られること。

    ●うららーうららーうらうららー  <ひいい作>
     裏ドラが乗って欲しい時に言うおまじない。

    ●逃げねばーギブアップ  <うたた姫作>
     オーラスでトップ者は、逃げなければならないし、諦めてもいけない、という教え。


     格言なんだか、何なんだか訳わかんなくなってきちゃった。

           人物編   もう解説不能ね

    ●朝飯前のちゃぼ漬け  <青ちゃん作>

    ●笑うデルガドには福来たる  <青ちゃん作>

    ●索子憎けりゃ「うさ」まで憎い  <青ちゃん作>

    ●ツモを憎んでひいを憎まず  <青ちゃん作>

    ●サンダー滑稽逃げるにしかずだもん♪  <青ちゃん作>
     (三十六計逃げるにしかず)

    ●なば麦なば米なば卵  <ひいい作>

    ●青.天井点火唯我独走  <青ちゃん作>

    ●グサマ・ビン・ラディン  <ひいい作>

    ●QRENpopot  <ミーコ作>

    ●およねサンバ <ひいい作>

    ●朱に交わればシュラしゅしゅ朱 <ゴットハンド作>
     
ホームひいいの麻雀研究ホーム メールhiii@pd6.so-net.ne.jp